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囲碁AIと将棋AIの「技術力の差」が気になる

 

この二ヶ月、世界では囲碁 vs AIに決着がついて話題になり、日本では将棋 vs AIに決着がついて話題になった。

 

 2017年5月21日
佐藤名人がソフトに連敗「私にない将棋観や構想」 - 社会 : 日刊スポーツ

 2017年5月23日
“人間界の最強棋士”柯潔九段、アルファ碁に完敗 : 国際 : ハンギョレ

 

もう永遠に人類がAIに勝てることはないのだろうが、それよりもこのニュースで僕が気になっていたのは「世界と日本の技術差」だ。


そもそも、IBMのディープブルーがチェス王者のカスパロフを破ったのは1997年のこと。「チェスの全ての手の可能性は10の120乗」だと言われているから、1997年当時の最新マシンは10120の量の計算をこなすことができたわけである。

参考:https://wirelesswire.jp/2016/01/49806/

 

あれから20年。

「将棋の手の可能性は10の220乗」だというので、20年で日本の盤面ゲームにおける技術は「10の120乗→10の220乗」という進化をしたことになる。

 

では囲碁はどうだろうか?

囲碁は盤面が大きいのもあり、なんと「手の可能性は10の360乗」なのだという。


もちろん将棋と囲碁ではルールが全く違うので単純な計算量だけで論じることはできないのかもしれない。ただ、普通に考えると

 

1997年→10の120乗

2017年の日本→10の220乗

2017年のアメリカ→10の360乗

 

と、かなりの差(20年分くらい?)をつけられてしまっているように見えるのが悲しい。同じ2017年5月の話題なのに…。

 

今後、日本でも囲碁AIの開発は進むのだろうか。それとも、そもそも上の数字で比較すること自体が間違っているのだろうか。

 

 

ということで、


 

「AIが棋士と対戦するニュース」を見るたびに気になってしまう現在の世界と日本の技術力の差。

 

もしこの差について詳しい方がいらっしゃれば、ぜひお知らせください!